専門看護師になってキャリアアップしよう

専門看護師とは、特定の分野や領域において高度な知識や技術を持ち、看護の質を向上させることができる看護師のことです。専門看護師になると医療の現場以外にも活躍の幅が広がり、自分のキャリアアップの実現に大きく繋がります。
似ている資格として認定看護師がありますが、専門看護師と認定看護師は別の資格となります。認定看護師は細かく分けられた領域において、主に現場で患者のニーズに応える高度な看護を提供するのに対し、専門看護師は特定の領域における看護の専門家として、研究や教育などの活動も行うことになります。

専門看護師には、現在14の分野が認定されており、それぞれに特徴や役割があります。代表的なものとして、がん患者の苦痛に共感し、患者やその家族のニーズに応えるQOL(生活の質)の向上を目指した高度な看護を実践するがん看護があります。
また、小児分野として、子どもたちの成長・発達に合わせた療養生活の支援を行い、他の医療スタッフと協働して高度な看護を実践する小児看護もあります。さらに、近年需要の増加で注目が集まっている在宅看護もあります。この資格では、在宅で療養する患者及びその家族が、自分らしい生活を送りながら在宅療養を継続できるよう支援し、在宅看護における新しいケアシステムの構築や既存のケアサービスの連携強化を図る役割を担います。

専門看護師になるには、看護師免許を取得の上、看護系大学の修士課程で必要な単位を履修・取得していることに加え、実務経験が通算5年以上求められます。専門看護師になることは決して簡単ではありませんが、専門看護師という資格は経験値の高さを証明する強みになります。確かなキャリアを積みたいのなら、ぜひ挑戦してみると良いでしょう。